医師やカウンセラーと話すとき上手く話しが伝えれない、または伝えられるか不安で通院も躊躇ってしまうということはありませんか?
「どう言えばいいかわからない」
「言葉がうまく出てこない」
「伝えても相手が理解してくれない」
これは医師やカウンセラーと話すときだけではなく、ビジネスや友人、家族とのコミュニケーションでも起きることです。
そんなときに役立つのが、各論と総論を使ったコミュニケーションです。
この記事では各論と総論を使って、話すときだけではなく書くときのコミュニケーションでも効果的に伝える方法を紹介します。
■各論と総論の意味と違い
まず、各論と総論とは何か、その意味と違いを説明しましょう。
・各論
物事を構成しているそれぞれの項目や部門について、一つずつ取り上げて詳しく話す意見のことです。
・総論
伝えたいテーマの全体像を先に宣言してしまうことです。
例えば、学校教育について議論する場合は以下の様な構成になり、最後に結論を出します。
------------------------
・総論:学校教育の現状と問題点の抽出、改善策の提案をする
・各論:学校教育の現状と問題点(カリキュラム、教員、生徒、保護者など各観点から)、改善策の提案(具体的な方法や効果など)
・結論:学校教育の改善の必要性と提案のまとめ
------------------------
このように、各論と総論を使うことで流れが明確になり、相手に理解しやすく伝えることができます。
■話すときのコミュニケーションで各論と総論を使うコツ
話すときに各論と総論を使うときは、以下のようなポイントに注意しましょう。
------------------------
・話す前に伝えたいメッセージや目的を明確にする
・話す順序や構成を考える(総論から各論へ、各論から総論へ、など)
・話す内容に合わせて具体例やエピソード、データなどを用意する
・話すときに総論や各論の区切りやつながりを明示する(「まずは…」「次に…」「では…」など)
・話すスピードやトーン、表情やジェスチャーなどを工夫する
------------------------
これらのポイントを実践することで、話すときのコミュニケーションもロジカルになり、聞き手の理解や興味を引くことができます。
では、自分が精神障害かもしれないと感じ、初めて医師やカウンセラーと話すときの例を挙げてみます。
------------------------
・最近何をやっても楽しさが感じられなくて、うつ病なのかもしれないと感じ来院したことを伝える(総論)
・家庭の環境、生活状況、学校や会社の環境、状況(各論)
・子供の頃の自分の性格、現在の自分の性格(各論)
・うつ病発症に関連していると感じるエピソード(各論)
・現状を打開して寛解を目指したい(結論)
------------------------
決して慌てずゆっくりと話してください。
また、カウンセリングルームと違い病院での診察時間は短いので、一度の来院ですべてを伝えることは不可能です。
そのため、何度か通院して数回に分けて話す必要があります。
予め医師やカウンセラーには「これまでのことを順を追って話したい」と伝えておくとよいでしょう。
話した内容を箇条書きでもよいので紙に書いて医師やカウンセラーに渡すのも良い方法です。
何人かの医師に聞いてみたことがありますが、紙に書いて渡してもらえると分かりやすくて助かりますとの回答でした。
なお、チャットでテキストのやり取りをする際も上記の原則を適用することで、相手に分かりやすく伝えることができます。
論理的に文章を書くことで読み手にわかりやすく内容を伝える文章の書き方を、ロジカルライティングと呼びます。
■書くときのコミュニケーションで各論と総論を使うコツ
書くときのコミュニケーションで各論と総論を使うときは、以下のようなポイントに注意しましょう。
------------------------
・書く前に伝えたいメッセージや目的を明確にする
・書く順序や構成を考える(総論から各論へ、各論から総論へ、など)
・書く内容に合わせて、具体例やエピソード、データなどを用意する
・書くときに総論や各論の区切りやつながりを明示する(「まずは…」「次に…」「では…」など)
・改行や句読点を適度に入れて読みやすくする
・文章が長いと感じたときは一度読み直して必要のない文言や重複した言い回しを削除する
※例:
ずっと〇〇病院に通院してましたが〇〇病院の先生とどうしても合わなくて話しも伝わらないのですごく嫌になって病院を変えました
↓
〇〇病院に〇回通院しましたが、
医師とのコミュニケーションが難しいと感じ、この病院に変えました。
------------------------
話すときも書く時も殆ど変わらないので、これらのポイントを実践することでコミュニケーションもロジカルになり、読み手に理解してもらうことができます。
■まとめ
今回は、各論と総論を使ってコミュニケーション力をアップさせる方法を紹介しました。
話すときだけでなく、書くときにも各論と総論を使うことでコミュニケーションの効果を高めることができます。
人生のあらゆる面で効果を発揮するので、この記事を参考にし各論と総論を意識してコミュニケーションを取ってみてください。
----------------------------------------
ファルファージアの利用方法やご質問などは、ホームページの問い合わせフォーム、またはLINE公式アカウントからご連絡ください。
LINE公式アカウント
ファルファージア各種サービス
■著書の紹介
電子書籍、ペーパーバックにて出版しております。
心理カウンセラーの始め方【2024年版】: ~個人事業主としての心理カウンセラー~
Comentarios